
うつ病は何らかの原因で気分が落ち込み、生きるエネルギーが乏しくなって、その結果、身体のあちこちに不調があらわれる病気です。日本人の5人に1人が、一生のうちで一度はうつ病を経験するといわれています。
現在は、誰もが複数のストレスを持っていますので、誰もがうつ病と無関係とはいえません。 しかし、その中でも特に下記の素因をもつ人がストレスにさらされたうえ、さまざまな環境に置かれるとうつ病になりやすいといわれています。
- こんな素因を持つ人がうつ病になりやすい
- ・まじめで仕事熱心
- ・完全主義で几帳面
- ・仕事や家事を人任せにできない
- ・融通がきかない(思考が柔軟性に乏しい)
- ・人にどう見られているか非常に気になる
◆うつ病の症状
[精神症状]
1. 物事をやるのがおっくうで早くできない
2. 集中力が落ち、仕事を能率よくできない
3. 人に会いたくない、人と一緒にいたくない
4. 寝てもさめても同じこと(心配ごとや悲観的なこと)を考えている
[身体症状]
1. 眠れない、頭重感、頭痛、めまい
2. 食欲不振、胃部不快感、便秘、口が渇く
3. 肩こり、背中や腰などからだの痛み
4. 息苦しい、動悸がする
5. 手足のしびれ感、嫌な汗や寝汗が出る
6. 排尿困難、性欲低下、女性では月経不順など
このような症状が出た場合は病院の受診をおすすめします。
また、鍼灸も自律神経系に作用するので病院の治療と平行して鍼灸治療をするとさらに効果的です。
◆自律神経
[交感神経]
昼間の神経 攻撃の神経 車のアクセルに相当します。この神経は、昔人間が動物だったころ獲物を獲る時に興奮させた神経で
す。
獲物を捕る時は、まず獲物がよく見えるように瞳孔が開き、獲物を追いかける時に走らなくては行けないので、大きな筋肉には血液がいきますですが手先や足先はサバンナを走っていてケガをしてもあまり血が出ないように末梢血管は収縮します。
血液を筋肉に送らなくてはいけないので、心臓はドキドキ。呼吸もあがり、血圧も当然上がります。
交感神経が緊張するとこれと同じ事が現在の人間にもおこります。
[副交感神経]
夜の神経 眠る時の神経 車のブレーキに相当します。
この神経を先ほどの動物で例えると...獲物を捕り終えた動物は早速その獲物を食べ始めます。
食べたお肉は胃や腸に運ばれ消化吸収しなければいけないので、今度は手足の筋肉ではなく胃や腸に血液が行きます。
唾液ももちろん消化を助けるためにたくさん出ます。
心臓の鼓動はゆっくりとなり呼吸や血圧も落ち着きます。
そして栄養を体中に行き渡らせるために体を休めなくてはいけないので、眠たくなってきます。
ですからご飯の後に眠たくなるのは、人間が動物だった頃からの生理現象だったんですね。
※単なる「気分の落ち込み」とうつ病を見分ける目安は、以下の3点です。
・「気分の落ち込み」やそれによる不調が2週間以上続く。
・仕事や日常生活に支障がある。
・身体にいろいろな症状がでる(しかし、検査を受けても原因はわからない)
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